科学における理論的文脈 --- 構造体としての科学理論
1998.04.05 佐野正博
1.科学性の把握における<事実>的文脈と<理論>的文脈の二重性
(1)科学性の<事実>的文脈における把握
(2)<理論>的文脈の<事実>的文脈からの相対的自立性
(3)<理論>的文脈における科学性の問題
(4)<理論>の「有機的ネットワーク(有機的に組織された内的構造)」
2.構造体としての理論(1)
さまざまな理論(法則)の間に存在する理論的連関
(1)重層的構造
(2)諸理論間における派生的構造(1)
(3)諸理論間における派生的構造(2)・・・・新理論の近似による旧理論の理論的導出
3.構造体としての理論(2)
理論や理論的伝統の相互関係(横の関係)
(1)二つの異なる理論の結合=融合
(2)アナロジー(類比的関係)の成立(1)
(3)アナロジー(類比的関係)の成立(2)
(4)諸理論的伝統の間の相互作用
4.先行理論を素材としての新しい科学理論の形成
5.理論的概念の意味の文脈依存性→理論的概念の非「経験」的性格
(1) 理論的概念が観察不可能なものである限り、それを直示することはできない。
(2) 定義の無限後退を避けるには、無定義用語の存在を認めるしかない。
6.理論的概念や理論的構造の発展としての科学の進歩
7.理論的問題の存在とその解決としての科学の進歩
(1) 一つの理論の内部の論理的整合性
(2) 複数の理論間の相互矛盾