現実の現象や構造を規定・決定しているのは、法則と条件の二つである。
「法則(普遍性)が現実の現象や構造を規定・決定している」と考える法則「決定」論も、「条件(個別性)が現実の現象や構造を規定・決定している」と考える条件「決定」論も、どちらも一面的である。
「法則」+「存在条件」(初期条件・境界条件など)→「現象」や「現象的構造」の予測・説明
ex.1 虹
虹の現象的構造
1.虹が太陽の見える向きとは反対側に見えること(虹が太陽を背にして見えること)
2.虹が「7色」からなるアーチ型で見えること(赤色が外側で、赤色→橙色→黄色→緑色→青色→藍色→紫色という順となり、紫色が最も内側にあるということ)
3.太陽の高度によって虹の大きさが変化すること(太陽の高度が高いと小さな虹しか見えない。太陽の高度が低い方がより大きな虹が見える。)
2.虹が「7色」からなるアーチ型で見えること(赤色が外側で、赤色→橙色→黄色→緑色→青色→藍色→紫色という順となり、紫色が最も内側にあるということ)
3.太陽の高度によって虹の大きさが変化すること(太陽の高度が高いと小さな虹しか見えない。太陽の高度が低い方がより大きな虹が見える。)
虹の現象的構造の成立に関わる諸条件・諸法則
虹は、人間の眼に対して、太陽から42度の角度にある水滴を通り屈折・反射した光が人間の眼に届くことで成立する現象であるが、上記のような現象的構造の成立には、下記のような諸条件・諸法則が関係している。
要因1.普遍的法則・普遍的構造
- 光の屈折「法則」
- 光の反射「法則」
- 光の屈折率が波長(振動数)によって異なっていること
要因2.存在条件
- 晴天であること-空気中の水滴(水分の粒)に太陽光が差し込むことが必要
- 大気中の水滴が「球形」であること
- 大気中の水滴の密度が一定の範囲内であること(密度が高すぎても、低すぎても眼に届く反射光が少なくなる)
- 光の屈折率が波長(振動数)によって異なっていること
ex.2 太陽系
太陽系の現象的構造
惑星の公転面がほぼ同一平面上にあること