カントのドイツ語原典がダウンロード可能なサイト

  1. Das Bonner Kant-Korpus(ボン・カント全集)
  2. カントのドイツ語原典を無料で閲覧・検索できる学術データベース。利用可能なテキストデータは、哲学研究において世界的な標準とされている『アカデミー版 カント全集(Akademie-Ausgabe)』のものである。下記コンテンツが収録されている。

    1. 『カント全集』第1〜23巻(Druckähnliche Darstellung der Bände 1-23)
    カントが残した主要な著作や論文が収められている全集第1〜23巻のテキストをhtml形式でページごとに読むことができる。実際の紙の全集の「ページ割り」と同じように作られているため、日本語の翻訳書などを読んでいて「全集の〇ページ」という指定があった場合、すぐに原文の該当箇所を確認できるようになっており、非常に便利である。
    また当該ページの何行目であるかもわかるようになっているので、該当の行数を挙げることで議論や再検討の際に有用である。
    2. カント書簡集(Gesamtverzeichnis des Briefwechsels)
    全集の第10〜13巻および23巻に散らばっている、カントが他の学者や知人とやり取りした「手紙(書簡)」をまとめて読むことができる。日付や宛先などの一覧表から、個別の手紙にアクセスできる。
    3. 手書きのメモや遺稿(Handschriftliche Aufzeichnungen)
    全集第14〜19巻に収録されている、カントの遺稿や手書きのメモ書き。紙の書籍版ではテーマ別に整理されているが、このサイトでは「それが元々どの本の余白や紙片に書かれていたか(発見場所)」ごとに並び替えられており、より原本に近い形で研究できるよう工夫されている。
    4. 強力な検索機能と人名索引
    全文検索(Suche in den Bänden 1-23):カント全集の中から、特定のドイツ語の単語を検索できる機能。カントがその言葉(例:理性、自由など)をどの著作のどこで使っているかを瞬時に探し出せる。
    人名索引(Personenindex):カントの著作に登場する人物のリスト。名前をクリックすると、全集の該当ページに直接飛ぶことができる。
    5. カントが教科書にした「他の学者の本」(Bezugstexte)
    カントは大学の講義を行う際、バウムガルテンなど当時の他の学者が書いた教科書を使い、その本の余白にたくさんの自分の思想を書き込みだ。この項目では、その「カントが参照した元のテキスト」も電子化して公開している。これにより、カントが誰のどんな文章を読んでメモを残したのかを照らし合わせて読むことができる。
     
  3. ドイツ語版Wikisource “Immanuel Kant”
  4. ウィキソース(Wikisource)は、ウィキペディアの姉妹プロジェクトで、著作権が切れた歴史的な文献や一次資料のリンク。世界中の電子図書館に散らばっている、カントの古い初版本のスキャン画像や全集のPDFなどへのリンクを紹介したポータルサイトである。
    Das Bonner Kant-Korpus(ボン・カント全集)がカント原典のテキストデータ・ベースであるのに対して、「18世紀当時の印刷された本の画像(フラクトゥールという古いドイツ文字の活字)のまま見たい」「初版と第2版の違いを画像で確認したい」など、原典の翻訳や歴史的検証を行う際などに、非常に役立つ入り口となる。

    1. カントが生きている間に出版された著作のリスト(Werke)
    カントが発表した論文や本が、出版年順(1747年の初期論文から1803年の『教育学講義』まで)に並べられている。各作品の横には「Internet Archive」「Google」「Deutsches Textarchiv」などのリンクが貼られており、当時の初版や古い版の電子化データ(スキャン画像やテキストデータ)に直接飛んで読むことができる。
    2. カント「全集」のデジタル版リンク集(Werkausgaben)
    カント研究の決定版ともいえる「アカデミー版カント全集(Akademie-Ausgabe)」の目次録。全29巻に及ぶ全集のうち、著作、手紙(書簡)、遺稿(手書きメモなど)、講義録といったカテゴリーごとに各巻の内容が書かれており、これらも外部のアーカイブサイト(Internet Archiveなど)の該当巻にリンクされている。Das Bonner Kant-Korpus(ボン・カント全集)へのリンクもここにある。
    3. 同時代の人々の反応や二次文献(Rezeption zu Lebzeiten / Sekundärliteratur)
    カントの著作に対して、カントが生きている間に他の学者が書いた書評や意見、あるいは後世の研究者が書いた伝記や解説本などのリンク集。
     
  5. Project Gutenberg
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