科学史関係の研究書および研究論文を収録した電子図書館サイト

A.国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」
「天野清」関連著作
天野清(1943)『熱輻射論と量子論の起源 : ウイーン,プランク論文集』大日本出版:「科学古典叢書」1http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1063572

残念ながら、「近代デジタルライブラリー」の中で天野清の著作で収録されているのはこれのみと思われる。[2013/03/02現在]

「戸坂潤」関連著作
戸坂潤(1932)『イデオロギー概論』理想社
戸坂潤(1930)『イデオロギーの論理学』鉄塔書院
戸坂潤(1936)『現代日本の思想対立』今日の問題社
戸坂潤(1930)『唯物史観序説』プロレタリア科学研究所

「石原純」関連著作
http://kindai.ndl.go.jp/searchResult?SID=kindai&searchWord=石原純

「桑木彧雄」関連著作
http://kindai.ndl.go.jp/searchResult?SID=kindai&searchWord=桑木彧雄

「寺田寅彦」関連著作
http://kindai.ndl.go.jp/searchResult?SID=kindai&searchWord=寺田寅彦

「長岡半太郎」関連著作
http://kindai.ndl.go.jp/searchResult?SID=kindai&searchWord=長岡半太郎

 
B.「科学図書館」
科学的知識は万人によって 共有されるべき」という考え方に基づき、科学の古典をPDF化して提供しているサイト。当サイトに掲載されている文書は「すべてTeXで組版し、PDFファイル化したもの」であり、Googleブックスのように出版物をscanし、それに透明テキストを付けて全文検索可能にしているものとは電子化のタイプが異なる。
収録されている著作としては下記のようなものがある。

(1)物理学者の科学論・科学史的著作
アインシュタイン(石原純訳)「力学的自然観に対する近代物理学の立場」、オストワルド『エネルギー』、「ケルヴィン卿」などの論文を含むポアンカレ『科学者と詩人』、仁科芳雄の「Neils Bohr」、「ポアンカレ小伝」などの長岡半太郎の諸著作、「物理学序説」「アインシュタイン」などの寺田寅彦の諸論文、物理学者にして下記のように様々な科学論的著作を書いている石原純(1881-1947)の諸著作などが収録されている。

石原純に関しては、「科学史」、「量子論の起源」、『物理学概論』増補・改訂版、「自然の因果性と認識論」などの『自然科学的世界像』収録の諸論文、「科学的技術の国家管理」などの『科学のために』収録の諸論文、「物理学の概念に対する唯物性の意味について」などの『自然科学的世界像』収録の諸論文などが収められている。

(2)科学史家の諸著作
天野清(1907-1945)の『量子力学史』「熱輻射論と量子論の起源」などの諸著作、初代科学史学会会長(1941年度-1944年度)・桑木彧雄(1878-1945)の『物理学と認識』『科学史考』などの諸著作、2代目科学史学会会長(1948年度-1959年度)・小倉金之助(1885-1962)の『われ科学者たるを恥ず』などの諸著作、数学史家の村田全氏の「歴史学としての数学史・科学史」『思想』1977年1月号、「カントルにおける数学と哲学」『数学と哲学との間』などの諸論考、三上義夫(1875-1950)『東西数学史』、戦前の天文学者で第8代京都帝国大学総長を務めた新城新蔵(1873-1938)の天文学史関係の諸著作などが収録されている。

桑木彧雄に関しては、桑木彧雄「ダランベールの力学」などの『物理学と認識』収録の諸論文、桑木彧雄「アリストテレスの物理学」「ファラデー及びマクスウェルに依る物理学の変革」など『科学史考』収録の諸論文、「物理学上の認識の問題」など『物理学と認識』収録の諸論文の諸論文などが収められている。

(3)哲学者・思想家の諸著作
加藤正(1906-1949)の「科学としての哲学」「自然科学的世界像の問題」などの諸論文、加藤弘之「進化学より見たる哲学」、鈴木梅太郎「ヴィタミン研究の回顧」など科学者の論考も収められている。

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