[前回の授業内容] 技術戦略論2013.10.03
[次回の授業内容] 技術戦略論2013.10.24
[今週の授業内容]
1.Productの構成諸要素
Productを分解し、どのようなモノから構成されているのかを考えてみると、下記のように分類することができる。
1) Material(素材)
2) Parts(部品)
3) Module(モジュール)
2) Parts(部品)
3) Module(モジュール)
それゆえProductに関するイノベーションも、下記の3つに分けて考察することができる。
1) Materialに関するイノベーションに起因するProduct Innovation
2) Partsに関するイノベーションに起因するProduct Innovation
3) Moduleに関するイノベーションに起因するProduct Innovationに
2) Partsに関するイノベーションに起因するProduct Innovation
3) Moduleに関するイノベーションに起因するProduct Innovationに
2.素材に関するイノベーションによるProduct Innovationでの競争優位の確保]
東レは、ヒートテックという素材に関するイノベーションと同時に、アパレル産業における「原糸メーカー」「糸商社」「テキスタイルメーカー」「生地商社」「縫製会社」「卸商社」「アパレル」「問屋」「小売り」という分業体制のあり方に関するビジネス・イノベーションにも取り組み、「製糸」「織布・編立」「染色」「縫製」という生産プロセスすべてを自社で一気通貫でおこなうようにしている。
3.「ヒートテック®」プロジェクト | プロジェクトの意味するもの
http://www.toray.co.jp/saiyou/fresh/moreinfo/heattech/outline.html
http://www.toray.co.jp/saiyou/fresh/moreinfo/heattech/outline.html
4.「経営教室 東レ 日覺昭廣 第1回 課題先進企業の矜持 答えはすべて現場にある」『日経ビジネス』2014年3月10日号, pp.61-64
3.生産のあり方に関する歴史的変化
少品種少量生産
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多品種少量生産
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変種変量生産
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多品種少量生産
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変種変量生産
[多品種少量生産に関する参考資料]
「ものづくり、製造装置も自作、パイプ部品の武州工業、国内こだわりコスト抑制」『日経産業新聞』2014年10月17日
<考察してみよう>
この記事は、製造装置に関するuser-oriented innovationの事例として読むことができる。それはどう意味かを考えてみよう。
関連キーワード:1個流し、セル生産システム
<うまく説明できるようにしておこう>
少品種大量生産ではeconomy of scale(規模の経済効果)の利用による「利益の最大化」という戦略が有効であることをうまく説明できるようにしておこう。
4.シャープの液晶技術と製品展開
A.key technologyによる競争優位性の確保・維持という目的
B.key technologyによる戦略的なProduct開発
電卓(Electric Calculator)
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モノクロ液晶ディスプレイ型ポータブルTV
電子辞書
モノクロ液晶ディスプレイ型日本語ワープロ専用機
モノクロ液晶ディスプレイ型ノートPC
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モノクロ液晶ディスプレイ型ポータブルTV
電子辞書
モノクロ液晶ディスプレイ型日本語ワープロ専用機
モノクロ液晶ディスプレイ型ノートPC
[参考文献]