1.イノベーションの階層性
1. 技術革新(Technological innovation)
2. ビジネス・イノベーション(Business innovation)
2. ビジネス・イノベーション(Business innovation)
ほかに、産業、経済、社会といったレベルでもInnovationを論じることができる。
本授業では、基本的には 技術革新(Technological innovation)を対象とする。
2.ビジネス・イノベーションと技術イノベーションを区別する理由
(理由2は当日の授業中には紹介していません。後の授業で取り扱います。)
理由1.新しい技術革新なしでも、ビジネス・イノベーションは遂行可能であること
新発見・新発明がなくてもイノベーションは遂行可能
既存の発見・既存の発明でもイノベーションは遂行可能
既存の発見・既存の発明でもイノベーションは遂行可能
理由2.技術イノベーションは、その最初期から企業収益に貢献するわけではないこと
初期段階の技術イノベーションは、企業として有意味なビジネスを最初期から提供するわけではない
ex.1 炭素繊維技術に基づくビジネス
「石の上にも50年 執念で生き残る」(特集 東レ 勝つまでやり切る経営 Part 2)
『日経ビジネス』2014年10月27日号, pp.34-39
「石の上にも50年 執念で生き残る」(特集 東レ 勝つまでやり切る経営 Part 2)
『日経ビジネス』2014年10月27日号, pp.34-39
3.Business Administration vs Public Administration
経営学部=Faculty of Business Administration
行政=public administration
行政=public administration
4.イノベーションの分類
product innovation vs (production) process innovation
燃料電池車というproduct innovation
トヨタ生産方式を支える改善(Kaizen)という(production) process innovation
トヨタ生産方式を支える改善(Kaizen)という(production) process innovation
5.授業で前提としている基本的発想法
1) MarketとTechnology → New Product
Market (Market Needs) + Technology (Technological seeds)
↓ ↓
New Product
↓ ↓
New Product
2) New Productを創る・造る内的構造
事例1
1.新しい製品コンセプト(どこでも音楽を気軽に聴ける製品)
⇓
2.新しい設計
2-a 新しい製品機能設計(小型・軽量かつ電源コンセントのない室外でも使える機能)
↓
2-b 新しい製品構造設計(×大型のオープンリール型テープ→小型カセットテープ
、かつ、×電源コンセント→電池駆動という構造)
↓
2-c 新しい工程設計
⇓
3.新しい生産
⇓
2.新しい設計
2-a 新しい製品機能設計(小型・軽量かつ電源コンセントのない室外でも使える機能)
↓
2-b 新しい製品構造設計(×大型のオープンリール型テープ→小型カセットテープ
、かつ、×電源コンセント→電池駆動という構造)
↓
2-c 新しい工程設計
⇓
3.新しい生産
事例2
1.新しい製品コンセプト(環境に優しい自動車製品)
⇓
2.新しい設計
2-a 新しい製品機能設計(CO2を排出しないで走行できる機能)
↓
2-b 新しい製品構造設計(一次電池=燃料電池を使う構造 or 二次電池=充電池を使う構造)
↓
2-c 新しい工程設計
⇓
3.新しい生産
⇓
2.新しい設計
2-a 新しい製品機能設計(CO2を排出しないで走行できる機能)
↓
2-b 新しい製品構造設計(一次電池=燃料電池を使う構造 or 二次電池=充電池を使う構造)
↓
2-c 新しい工程設計
⇓
3.新しい生産
6.後期授業で前提としている基本的発想法
Product designに関する基本的思想(構想)としての「製品アーキテクチャ」
「組み合わせ」型 = modular architecture – PC製品に典型的なアーキテクチャ(米国や中国が強い)
vs
「擦り合わせ」型 = integral architecture – 普通乗用車製品に典型的なアーキテクチャ(日本が強い)