自動化視点から見た生成AI
技術の歴史的発展方向の一つは、自動化(automationization)である。(自動化の技術論的意味については、別項の「自動化」を参照のこと)
ChatGPTなどに代表される生成AIを、そうした「自動化」視点から捉えると、これまでは非定型的事務作業として自動化が困難であった各種の事務作業の自動化を可能とする技術として位置づけることができる。(すでに定型的問い合わせに対してはチャットボットによる自動的応答が可能になっているが、AI技術の進展にともなう「音声認識」機能(speech-to-text機能)、「テキスト生成」機能(text-to-text機能)、「テキスト音声化」機能(text-to-speech機能)の高性能化により、日常会話・日常生活的レベルであれば実用性のある自動的対応が技術的には可能となっている。