情報公共論 2013.06.04

[参考資料]

1.今週のミニテストの内容
問1 Wowowやスターチャンネルのようなテレビ放送は、公共経済学的にはどのようなgoodsとして位置づけられるのか?下記の内で該当する番号を書きなさい。
1. private goods
2. common goods
3.club goods
4.public goods

問2 なぜ問1のように位置づけることができるのかに関して、公共経済学的視点からその理由を説明しなさい。

2.まねきTV裁判関連資料 — 情報財ビジネスと著作権
日本のテレビ番組をネット経由で海外でも視聴できるようにするサービスを提供していた「まねきTV」まねきTVは、2013年2月13日に全サービスの提供を終了するとの告知を出している。

ソニーのロケーションフリーという製品は、1対1通信しかできない。それにも関わらず、最高裁はその製品が「自動公衆送信装置」になりうるとして、「まねきTV」が展開しているビジネスはテレビ局の送信可能化権や公衆送信権といった著作権を侵害する行為であるとの判断を示した。

ソニーのロケーションフリー関連のWeb
ソニーのロケーションフリー製品のトップページ
http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/index.html

ソニー「ロケーションフリーって何?」
http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/howto/

ソニーの「ロケーションフリー」を使うと、海外などの外出先でもインターネット経由で、「自宅にいるようにテレビ番組やDVDなどが見られます」ということが書かれている。

「いつでもどこでもTVを持ち歩く」を売り言葉にした製品。フルハイビジョンに対応しており、地上波デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送など自宅のテレビで受信した番組をインターネットでストリーミング送信できる。
また遠隔地からのリモコン操作にも対応し、チャンネル切替・番組再生・録画予約などの操作が可能である。
なおWindows OSの製品、Mac OSのPC製品に対応しているだけでなく、インターネット回線の帯域幅に応じて圧縮率を変化させることで、iPhone、iPad、Androidケータイでの再生にも対応している。

NHK地上波デジタル放送は、それ以前のNHK地上波アナログ放送とは異なり、技術的にはprivate goodsとすることが可能であった。しかしながら実際にはprivate goodsとはせずに、public goodsとして視聴者に無料で提供している。

[課題1]NHK地上波デジタル放送は、それ以前のNHK地上波アナログ放送とは異なり、技術的にはprivate goodsとすることが可能であったというのは、どういうことであるのかを考察してみよう。
[課題2]NHKは、NHK地上波デジタル放送を、それ以前のNHK地上波アナログ放送と同じく視聴者に対してpublic goodsとして提供しているのは、経営上の理由があると考えられる。すなわち視聴者に対してprivate goodsとして提供するよりも、public goodsとして提供した方がより多くの収入を確保できると考えられる。それはどういうことなのかを説明しなさい。なおその際に、なぜそう推定できるのかについてきちんと理由を挙げなさい。

B-CASカードの役割

インターネット経由で提供されているNHKオンデマンドの公共経済学的位置づけ

[課題3]NHKオンデマンドは、NHKの地上波デジタル放送や衛星放送とは異なる法的位置づけになっている。それは放送法のどのような規定に基づくものなのかを調べて見よう。
[課題4]NHKオンデマンドの法的位置づけがNHKの地上波デジタル放送や衛星放送とは異なっている結果として、NHKオンデマンドの公共経済学的位置づけも異なっている。NHKオンデマンドは公共経済学的にはどのように位置づけることができるのかを考察して見よう。
[課題5]課題3で論じた放送法の規定を変更すべきかどうかについて自分の見解を述べなさい。またそうした見解の根拠は何なのかをわかりやすく説明しなさい。
[課題6]NHKオンデマンドと類似のサービスにWOWOWメンバーズオンデマンドがある。WOWOWメンバーズオンデマンドは、公共経済学的にはどのような位置づけになるのかを理由を挙げて答えなさい。

[次週の授業内容]

情報公共論 2013.06.11

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