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TPPと著作権
「「古典」格安販売に暗雲?、著作権延長、TPP交渉で浮上、作品数影響大きく」『日本経済新聞』2013年5月13日朝刊
日本のTPP交渉参加に対して、米国は日本に対しても米国と同様に著作権保護期間を70年に延長するように求めている。こうした措置は、「知的財産保護につながる一方、図書館の蔵書デジタル化や一部ビジネスの制限につながる側面がある」とされている。
日本では著作権保護は著作者の死後50年で切れるため、吉川英治、柳田国男、室生犀星などの著作権保護が昨年末に切れ、今年から彼らの著作物を自由に利用できるようになっている。日本では著作権の保護期間は一般に著作者の死後50年、映画など団体著作物は公表後70年となっているが、米国では著作者の死後70年、映画などは公表後95年か創作後120年のいずれか早く切れる方という保護期間となっている。
日本では著作権保護は著作者の死後50年で切れるため、吉川英治、柳田国男、室生犀星などの著作権保護が昨年末に切れ、今年から彼らの著作物を自由に利用できるようになっている。日本では著作権の保護期間は一般に著作者の死後50年、映画など団体著作物は公表後70年となっているが、米国では著作者の死後70年、映画などは公表後95年か創作後120年のいずれか早く切れる方という保護期間となっている。
情報財のネット配信と著作権侵害
- 「番組ネット転送、差し止めが確定、最高裁決定」『日本経済新聞』2013年2月15日朝刊
インターネット経由で日本のテレビ番組を海外などに転送するサービスは著作権侵害に当たるとして、NHKや民放各社などが転送サービスの差し止めと損害賠償を求めていた訴訟の差し戻し上告審で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は上告棄却の決定を下した。
- 「欧州司法裁判所、テレビ無断配信「違法」」『日本経済新聞』2013年3月11日朝刊
「米TV、ネットVBと対立、番組スマホ配信、収入減に危機感」『日本経済新聞』2013年5月15日朝刊米国のネット放送ベンチャー企業「Aereo」は、月額8ドルでテレビ番組の録画やネット視聴ができるサービスを2012年2月からニューヨークで開始し、5月からはボストンに進出し、本年中には全米22カ所で開業することを発表している。地上波テレビ放送をインターネット経由で再送信する同社のサービスに対して、米国の四大テレビネットを傘下に持つ大手メディア各社は著作権侵害によるサービス差し止めを求める訴訟を起こしているが、裁判所の判断は分かれている。 - 「オンラインゲーム人気ソフト被害、無料で攻略簡単、模倣版後絶たず(フォローアップ)」『日本経済新聞』2013年1月7日朝刊
人気のオンラインゲームと中身はそっくりだが、攻略しやすいようにゲームの設定に手を加えた模倣版の無料公開模倣が相次いでいる。警察も昨年9月に著作権侵害容疑で初摘発に踏み切っている。
例えば、韓国のゲーム会社が2009年7月に配信開始したオンラインゲーム「タワー オブ アイオン」は会員登録100万人以上の人気ゲームソフトであるが、正規ソフトを改変した「エミュレーターサーバー」と呼ばれる模倣版がネット上に相次いで出現している。
著作権侵害
- 「グリーの敗訴が確定、著作権、DeNAの侵害認めず、釣りゲーム、最高裁決定」『日本経済新聞』2013年4月18日朝刊
グリーは、携帯電話向け釣りゲームを模倣されたとして、DeNAなどの同業2社に対して、ゲーム配信の差し止めや損害賠償を求めていたが、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)も、DeNAらによる著作権侵害を認めず、グリーの上告を棄却した。これによりグリーの逆転敗訴とした二審の知的財産高裁判決が確定することになる。
著作権侵害が争われていたのは、DeNAがモバゲーで2009年から配信を開始した「釣りゲータウン2」である。グリー側は同社が2007年に配信開始した「釣り★スタ」の著作権を侵害するものであるとして提訴し、一審の東京地裁では(1)水中だけが真横から描かれている(2)画面の中心に同心円がある(3)黒い魚影と釣り糸があるといった共通点などの存在を根拠に著作権侵害を認め、DeNAなどに約2億3千万円の賠償を命じた。これに対して、二審の知的財産高等裁判所は、そうした両ゲームの共通部分には表現上の創作性がなく、著作権保護の対象外であると判断するとともに、それぞれのゲームの「具体的な表現は異なり、全体から受ける印象も異なる」として著作権侵害を認めていなかった。 - 「共有ソフトで違法配信容疑、警察庁、一斉摘発27人逮捕」『日本経済新聞』2013年2月23日朝刊
警察庁は、インターネット上でファイル共有ソフトなどを使った著作権法違反事件の全国一斉集中取り締まりを2013年2月19日から21日にかけての3日間実施し、「シェア」などのソフトを利用しテレビ番組などをネット上に違法に配信した公衆送信権侵害などの著作権法違反容疑で全国124カ所を家宅捜索し、27人を逮捕した。
- 「書籍をスキャナーで電子化、「自炊」代行を逮捕――著作権法違反の疑い」『日本経済新聞』2013年05月02日西部朝刊 社会面
長崎県警は、漫画「銀魂(ぎんたま)」第1巻~第45巻などの書籍を著作権者の許可なく違法にDVDに複製して販売したことで、神奈川県在住の男性会社員を著作権法違反容疑で逮捕した。長崎県警によると、同容疑者はサイトを2011年8月5日に開設し、会員登録をした客に、1冊50円からで書籍のスキャンデータを販売していたものである。なお同容疑者の自宅アパートからスキャナーと裁断機が押収されている。
- 「ニコ動への投稿、1000万円賠償命令、地裁、著作権侵害認める」『日本経済新聞』2013年05月18日朝刊
東京地裁(大須賀滋裁判長)は、米国で総合格闘技「アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ」の試合映像を無断で「ニコニコ動画」に投稿したことが著作権侵害に当たるとして訴えていた制作会社の主張を認め、投稿者に対して1,000万円の損害賠償の支払いを命じた。なお投稿された3作品の動画は、2010年9月から2011年1月にかけて約3万4千回再生された、とのことである。
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