経営技術特論2013.06.04

授業内容

ベータ型VCR、VHS型CRというVTR製品のシステム性に基づく製品競争力の差異

テレビ放送というコンテンツ、海外旅行先・子供の運動会や演芸会というコンテンツ、1/2インチ幅のテープ製造設備などに関しては、両者の間での差異は基本的にはない。
しかしレンタルビデオ店での品揃えを考えると、差異が生じることになる。

まったく新規にVTR製品を購入しようとしている新規顧客に関しては、こうした市場に流通している補完財の質(レンタルビデオの番組タイトル数)や量(レンタルビデオ店に一時に並んでいるビデオの本数)に関わる差異が結果的に製品本体の製品競争力に差異を生じさせることになる。これを補完財に関するバンドワゴン効果と呼ぶ。

これに対して、すでに録画済みのビデオテープ、購入済みのパッケージ・ビデオを持っている既存顧客の場合には、そうした自らが持つ補完財(録画済みビデオ、購入済みビデオ)に関するバンドワゴン効果により、上記とは逆の選択が「合理的」になる。

来週はそうしたロックイン効果について考察し、論じることにする。

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